【結晶塗装の作業工程】


サンプルは、スカイラインGT−RのRB26です。

結晶塗装の場合、通常の板金修理などと違い、パーツのみを郵送していただいて
作業をお受けすることも可能です。
ですので県外の方々にも、特にサンメカな方々に
ご利用していただければと思います。


それでは、作業工程をご紹介します。


おそらくほとんどの場合、新品パーツに施工ということはないと思うので
どうしても、写真のような状態からの作業開始になると思います。



そうすると、まずは旧塗膜を剥離しなくてはいけません。
面倒でも、ここはキッチリ剥がします。

これは、結晶塗装に限らず言えることで、この下地作業が
塗装に関する中で最も、時間と労力を要する作業です。
しかも一番重要な工程でもあります。
大げさでなく、下地がすべてと言っても過言ではありません。

例えば、あそこの塗装屋は腕がイイとかワルイとか、
最近腕を上げたなとか、下手になったなとか。そんな話を、
車好きの方でしたら一度ぐらいは聞いたことがあると思うんですが、
実際は、腕の良し悪しなんてものは、
塗装の仕上がりの重要度から言ったら1割にも満たないと思います。

塗装の仕上がりを良くするためには、腕前云々とかではなく、
いくつかポイントがあって、それを抑えておけば、おのずとうまくいくようになっています。

それは、精神的、物理的、肉体的に
乗り越えていくべき4つのハードルです。

『仕上がりを良くしようという意識』と
『辛抱』と
『環境作り』と
『多量の汗』です。

そういった意味で、最初に仕上がりを良くしようと想い、
丁寧に下地を磨き上げることで
美しい塗装になる為の最初の2つのハードルを一気にクリアーしていくわけです。

はっきり言って、この下地作りの工程
難しい技術なんてこれーっぽっちもございません。



ただ、ただ…  ただ、ただ…  もう、、、めんどくさいだけです……。
ホントにめんどくさいんです…。



めんどくさくても、
美しい仕上がりを目指したいと願いながら頑張ると、こういう状態になります。

そこに必要なのは、熟練の技術ではありません。
ただ、ただ。  『辛抱』あるのみです。



そして、
ある程度磨き上げたら、結晶塗装をいきなり塗る。

訳ではなく、塗装を剥がれにくくする為に
まずは、プライマーを塗ります。

プライマーとは密着剤のことで、読んで字のごとく、
素材と塗装の密着を良くすることに一役買ってくれる、ありがたーい存在です。


お互い意識はしてるくせに、顔を合わせれば喧嘩ばかり。
素直になれない二人、そんな地金君と塗膜ちゃんの仲を
なんとか取り持つおせっかいさんが、このプライマーというわけです。

ここで使うおせっかいさんは、通常板金塗装で使う
プライマーサフェーサー、いわゆるプラサフではなく、
ウォッシュプライマーというものを使います。

別名エッチングプライマーとも言うこのウォッシュプライマーは
金属面と反応することで保護皮膜を形成し防錆効果を得て、しかも鋼材はもちろん
アルミ材との密着も良くしてくれます。
その性能では、プラサフよりも優れています。


うっすら黄色味がかったのがプライマーです。





そして、このあと結晶塗装の塗料を塗っていきます。

3番目のハードルの環境作りがここで、ググっと重要になってきます。
ま、これはプライマーの工程も同じですが、
塗料をスプレーで塗布していくので、劣悪な環境の、ホコリが舞うような場所では、
どんなに腕がイイ職人さんでも、絶対にキレイに仕上げることは出来ません。

暗闇で照明をスポットライトで照らしたところや、
朝日や西日が差している窓の近くなどで、自分の着ている衣類を
パンパンと叩いてみて、そりゃもう、ビックリするぐらい
繊維やホコリが舞うのを見た経験が、誰しもあると思います。

素っ裸ででもなければ、人が動けばホコリが舞います。
ホコリが舞ったところで、圧縮空気で吹き付けるスプレー塗装ですから、
塗装面に、ホコリが付くのはあたりまえです。付き放題です。
商品になりません、そんなんでは。


じゃあ、ホコリが舞わないとこってどこでしょう?ってことになると


塗装ブースの登場になるわけです。

上下圧送式で、気流がコントロールされた塗装ブース内なら
ホコリを吸い込んでくれるし、クリーンな空気を循環させてくれます。
作業環境って大事なんです。



いやしかし、
一応、塗装ブースは完備しているけれども、
大手の製造ラインでもない限り、塗装するのは人間だし
人が動けばホコリが舞うのであれば
塗装ブースでだって、塗っていく度にホコリが出るじゃないか、と思いますね。普通。

実際、普通の作業服では、塗装ブースでもホコリは塗面に付き放題です。
洗濯したてに着替えても、結果は同じ。

一応、塗装専用の着衣もあるんですが、どれも完璧ではない。
ずーっと塗装ブース内に留まって、それだけやってれば効果的なんでしょうが、
そうもいかないのが、町の板金屋レベルの、ここでの一番の問題点。

それで、いろいろ試すんですが最終的に行き着くのがいつも、レインスーツ。
そう、雨がっぱ。
いろいろ試してこれが一番。コスト的にも。


ただ暑い!!

真冬でも、『汗』びっしょりで塗ってます。





乗り越えるべきハードルは、すべてクリアーしました。
あとは、人間はなにもしません、機械にまかせます。

結晶塗装は、塗った後、なにもしないで勝手にチヂんでくれる訳ではなくて
ちょっとした手心を加えてあげないとなりません。
手心といっても、人が出来ることではありません。

120℃で約15分ほど、炙ります。
炎が出ているわけではないので、この表現でいいのか分りませんが、とにかく炙ります。
手は出しません。

これは、乾燥炉を使い、安定した温度の中で、焼付けて硬化させているところです。






そうすると、やっとこ

キラキラ輝く美しい結晶の塗膜になるわけです。



旧車には純正で採用されていたものもあったので
そのイメージが残ってるせいか、どこかノスタルジックで渋い印象に感じます。





カラーバリエーションは

【情熱の赤】





【沈黙の黒】





【わりと紺っぽい青】






この3色を基本色としました。



これが、ハナブサオートの結晶塗装です。


オーダーは、この3色から選んでいただく形になります。
例外として、結晶塗装の上に、オリジナルの色で塗リ重ねることも出来ますが、
質感が、通常の塗装と違うので、完成をイメージするのが難しいと思います。

艶のある塗膜なら発色が良い色でも、このザラザラしたところに塗ると
結構、カッコ悪くなってしまうことが多かったりするんですよね。

施工料金的にも、基本3色は同一価格ですが
オリジナル色の場合は、別途、調色代が掛かります。

基本の3色は質感的にも
エンジンルームでの納まり加減的にも良い色だと思いますよ。

あと、なにもヘッドカバーにしか塗装できないわけではないので、
特別、巨大なものでなく、それと
乾燥時に高温にしなければならないので、その温度に耐えうる素材でしたら
基本的にはOKです。その辺、詳しくはお問合せ下さい。



お見積りに関するお問合せは、持ち込み来店かメールのみで対応させていただきます。
メールの場合は、車種を教えていただいて
必ず塗装をしたいパーツの画像を添付して下さい。

携帯の写メでもOKです。
送信先は、ハナブサオートのメールアドレス
mail@hanabusanet.comまでどうぞ。

電話では、お見積りに関することはお答えできかねますので、予めご了承下さい。






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